ICTとネットワークを活用し、海外の学校と国際協働学習を行うNGOアイアーンは、グローバル・シティズンシップの育成と同時に、「デジタル・シティズンシップ教育」に早くから注目し取り組んでいます。それは、ICT活用とメディア・リテラシー教育の導入を前提とし、「世界標準」の協働型学習によって対話をしながらデジタル技術・思考を身につけ、グローバルな視点から新たな情報社会を生きる市民のあり方を目指す主体的な学びです。
昨年GIGAスクール構想のスタートに合わせ、JEARN第1回研究ワークショップ 「デジタル・シティズンシップ:メディア・リテラシーとの関係から学ぶ」を開催し、デジタル・シティズンシップ教育の全体像とその日本の教育現場における重要性を参加者の皆様と共に確認しました。2021年はオンラインによる海外の学校と交流する学校も増えてきたようです。
そこで、第2回研究ワークショップでは、「デジタル・シティズンシップ:ICTを使った異文化交流を考える」をテーマに、デジタル・シティズンシップについて学びたいと思います。第1部では、法政大学の坂本旬先生に「デジタル・シティズンシップの可能性と異文化交流の再考」と題して、異文化交流の観点でデジタル・シティズンシップについてお話をいただきます。そして、第2部では、小中生コンピュータ1人1台となった現在、異文化交流の成果と課題、そして今後の可能性について、皆さまからの体験談やご意見を共有したいと思います。皆さまの幅広いご参加をお待ちしています。
プログラム
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15:00~15:10 |
開会行事 |
挨拶 JEARN 理事長 清水 和久(金沢星稜大学)
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司会 JEARN 副理事長 栗田 智子(実践女子大学) |
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15:10~16:10 |
第1部:講演 「デジタル・シティズンシップの可能性と異文化交流の再考」
法政大学キャリアデザイン学部 教授 坂本 旬先生
GIGAスクール構想の実施によるコンピュータ1人1台時代の到来とともに、従来のリスク喚起中心の情報モラル教育に代えて、デジタルツールの活用を前提としたデジタル・シティズンシップ教育の重要性が幅広く知られるようになった。とりわけ、地域の課題を世界の課題と結びつけて考えながら異文化交流を追求するESDでは情報モラル教育からデジタル・シティズンシップ教育への転換は不可避である。
そこで、今回のワークショップではESDへのデジタル・シティズンシップ教育はどのようにすべきか、そしてどのような効果を期待することができるのか考えたい。なお、ワークショップの中では、アメリカで7割の公立学校が活用しているコモンセンスのデジタル・シティズンシップ教育の教材を用いる予定である。 |
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16:10~17:00
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第2部:ディスカッション
& 交流会
テーマ: ICTを活用した異文化交流の成果と課題、そして今後の可能性
・ブレイクアウトルームを利用しての意見交換
・全体での交流会
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17:00 |
閉会行事 |
※当日の様子を録画いたします。写真・動画は、JEARNが関与するWebサイト等の広報手段、ワークショップ資料に許諾なく用いられる場合があります。マスメディアによる取材に対しても、許諾なく提供することがあります。
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