「インターネットで国際交流学習」をと呼びかけると、「えええ、そんなぁ、自分には無理です。」という返事が返ってきます。理由の多くは、「英語が苦手」、または「機器の操作が難しそう」のようです。私自身も、英語がネックで国際交流学習に踏み出すことができませんでした。
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しかし、英語ができなくても、機器の知識があまり無くても大丈夫。やる気があれば大丈夫。国際交流学習を支援する組織があります。
JEARN(ジェイアーン)です。
こちらのWebページをご覧下さい。国際交流のさまざまな情報が載っています。
http://www.jearn.jp/japan/
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▼2001年ケープタウン国際会議にて
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なぜ国際交流?
私は、情報教育を専門としています。現在勤務している鏡原中にも、情報教育の担当として赴任しました。
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最初のころは、情報教育=パソコン教育でした。なにしろ、生徒はコンピュータが大好きだけど、使い方を知らなかったからです。
しかし、今や小学校で使い方を習って中学にあがってきます。もう、中学で教えることなど、ほんの少ししか有りません。
さて、何を教えたらいいのか。いろいろ考えた私の結論は国際交流でした。インターネットで世界中とつながっているのに、ただ調べ学習のためにしか使わないなんてもったいない。世界中と双方向につながりたい。それが活用じゃないかと考えたわけです。
テロ事件を受けて
あのニューヨーク、世界貿易センタービルへのテロ事件と、その後のアフガンへの侵攻事件以来、世界平和という言葉が脳裏から離れません。I*EARN(アイアーン)はもともと米ソの冷戦時代に、子どもたちの交流を通して両国の関係を良くすることが目的で始まったと聞いています。
まさに今I*EARN理念の重要性を世界中が感じています。私たちが国際交流学習を進めることは、世界平和のための一歩を踏み出すことだと私は感じています。(こんな言葉を臆面無くいえるのは教師でなければ政治家でしょうね。教師をやってつくづく良かったと思います。)
I*EARN国際会議
私がこのI*EARNを知ったのはたまたまネットディで知り合った伊丹市教育委員会の畑井氏から紹介され、自分の求めているものがここにありそうだ、ということで、その世界大会に参加したのがきっかけです。
飛行機を乗り継いで、二十数時間。南アフリカのケープタウンで開かれた世界大会には70ヶ国から1600人以上の人々が集まり、一週間に渡りそれぞれの実践報告、熱い議論と交流を行いました。私はほとんど英語が使えないけれど、身振り手振りも交えて、いろいろな話しをしました。オランダの先生とは、地球温暖化が進んで海面が上昇したとき、オランダはどうなるのか、とか。南アフリカの先生には、アパルトヘイト以後どうなったのか。貧しい人達が住む街を車で案内してもらいながら、複雑な社会問題について伺いました。細かなニュアンスは分からなくても、お互い分かり合おうとすれば、どうにか通じるものです。
国際会議の簡単な報告が鏡原中のwebページにありますのでご覧ください。
http://www.nahaken-okn.ed.jp/kyouh-jh/africa/
交流学習の実際
国際交流でも、国内交流でも、交流学習で一番多いのは、片方の学校の都合ではじめることです。特に、公開授業の発表の日にテレビ会議がしたくて、そのために交流を申し込む、とか、「修学旅行に沖縄に来るのでその調べ学習のために交流を」というメールを受け取った学校も多いはずです。
片方の都合で始める交流ですから、その都合が終われば交流も終わってしまいます。
世界中の日本人学校に、日本中から交流してくださいと連絡が来るそうですが、「相手の公開授業が終わったらメールさえもこなくなった。」ある日本人学校の担当者がこう苦笑します。
また、漠然と交流を始めると、自己紹介、お国自慢、互いに質問、と3回くらい交流したところで、「ネタ切れ」になり始めます。
これらはいわゆる「続かない交流」でしょう。
続く交流を続けるには
長く交流を続けるには、お互いの学校に目的が必要です。「何のために交流するの?」と聞かれて、「交流するために」と答えることはないはずです。交流する目的をしっかり持つこと、これが重要です。うまく交流学習を続けるならば、「お互いがやりたいと思うプロジェクト」が必要でしょう。
I*EARNには、さまざまなプロジェクトがあります。もちろん自分でもプロジェクトを提案できます。交流相手をプロジェクトで捜すことができるのです。
テディベア・プロジェクト
代表的なプロジェクトに「テディベア・プロジェクト」があります。交流相手の学校とテディベアのような人形を送り合います。日本からなら、キティちゃんでもいいでしょう。人形には名前を付けて送りましょう。日本人らしい名前を考えてください。この人形は私たちが簡単にその国に行けないので、私たちの代わりに、留学生として送るのです。
お互いが人形を受け取ったら、テレビ会議をして人形を確認しあうのも良いでしょう。「来たよー」って。
それから、みんなは順番に「留学生」を自宅につれて帰ります。帰り道にちゃんと留学生を案内するのですよ。ここが郵便局、ここが本屋さん、心の中で留学生に語りかけてください。寝る前に、その日一日、「留学生」が見たこと、体験したことを人形に代わって日記に書いてください。普通に「沖縄を紹介してみよう」ではできないような、沖縄の街や家の紹介ができあがり。この日記を送り合えば、とてもすばらしいお国紹介ができあがります。
英語が苦手同士の英語交流
最近紹介されたプロジェクトに、「英語を母国語としない国同士の英語による交流」というのがありました。相手の国も英語を母国語としないので、お互いに英語は苦手です。
苦手同士、安心して交流しながら英語を勉強していきましょう。このアイディアには脱帽しました。
もちろん、環境問題や子どもを取り巻く様々な問題などを考えるものなど、さまざまなプロジェクトがありますが、まずこういう入りやすいプロジェクトから始めるのが良いでしょう。
機器の苦手も乗り越えよう
交流学習でもう一つの問題が機器の操作の問題。普段の交流は、メールやwebページを使えばいいでしょう。しかし、テレビ会議となると、敷居が高そうです。しかし、これも案ずるより産むが易し。やってみるとそれほど難しくはありません。
この紀要にもテレビ会議の方法について、詳しいマニュアルが載っています。またインターネットで調べれば、テレビ会議の方法についてはたくさんの説明がでています。まずは近いところの知り合いと、ちょこっとやってみることから始めれば、どおってことはありません。
始めてみたらけっこうできる
JEARNのシステムを活用して、国際交流学習を始めるグループを、沖縄でも準備中です。国際交流学習のノウハウを共有し、だれでもが簡単に国際交流学習を始められるようになれればいいなと思っています。そのための協力は惜しみません。気楽に声をかけてください。一緒にやりましょう。
まずは、JEARNのWebページにアクセスして見てください。
JEARNのWebページ
http://www.jearn.jp/japan/
I*EARN世界大会報告のページ
http://www.nahaken-okn.ed.jp/kyouh-jh/africa/
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