第45回 テレクラス会議

千葉 ー シドニー編


[開催要項]

日時:

1998年 6月15日(月) 10:30 (Japan)

1998年6月15日(月) 11:30 (Sydney)

場所:

千葉県立銚子高等学校 (Chiba Choshi HS)

KDDシドニー営業所内 (KDD Sydney)

テーマ: お祭り・ 文化の継承

" Festivals & Succession of Cultures"

主催 :

テレクラス.インタ−ナショナル.ジャパン

財団法人マルチメデイア振興センター

助成 : 財団法人電気通信普及財団

後援 :

文部省

郵政省

国際電信電話株式会社

通信 : ISDN回線サービスを利用した2地点テレビ会議

参加校: 千葉 :「テレクラス・千葉」 千葉県立銚子高等学校

シドニー : Sydney English Language Centre ( SELC )

開催趣旨:

・銚子高校生とオーストラリアのランゲージスクールで英語を学んでいる6か国の生徒との国際色豊かなリアルタイム交流である。テレクラス会議としても初めての経験である。

・日本の高校生の生活や外国の学生の海外での生活、各国の祭りや文化、伝統芸能などを紹介しあって相互理解を深める。

・日本の高校生の海外への関心を深めると共に、留意点なども学び正しい国際理解の方向性を追求する。

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[PROGRAM]

00:00 オ−プニング あいさつ

00:10 自己紹介

”祭り ”という言葉を6か国語で紹介

00:20 プレゼンテーション・千葉

*銚子高校 School Tour

*銚子やみんなの町・ ふるさとの「祭り」の説明

*「祭」の写真の説明・・・大潮祭り、秋祭り、七夕祭り など

*「おはやし」・「楽器」・「祭りの踊り」の説明

* 「伝統芸能」の継承について・・・ 活動、問題点など

*日本の高校生の1日の説明・・・授業や部活動など

Q & A

01:00 プレゼンテーション・シドニー

*SELCについて

*学生の紹介

*スイスの文化・伝統について

*チェコについて

*ブラジル・リオのカーニバルについて

*ベトナムについて

Q & A

01:40 フリートーキング・・・留学、ワーキングホリデーなど

01:55 クロージング ・ Good bye and Sayonara

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TELECLASS 会議 アンケート 結果 からの抜粋

最も印象に残った箇所は、どこですか

全体を通してとても面白かった 2

皆、個性的で明るい 5

住んでいる所、食べ物、など国の発表 4

オ−ストラリアの美しい海 1

自己紹介と先輩が食べた納豆 1

いろいろな国の人達が仲がよかったこと 1

自由に感想を書いて下さい。

*もっともっと英語を勉強して、このような機会があれば積極的に会話や質問をして楽しく触れ合いたい

*ドキドキした  

*とても楽しかった  参加できてよかった

*将来オーストラリアに留学したい  

*テーマが長くなってしまい全部話せなかったのが残念だった 

*途中相手側の人達があきてしまったので今度は共通の話題をだして楽しく会議をやりたい

*先生方やyokoさんにわからない言葉を教えてもらいながら相手の人達と会話できたことに感謝します。このような機会を設けてくれたことにも大変感謝しています

*言葉がわからなくても通じるものがあった

*外国の人と話す機会はめったにないことだから、お話しできてうれしかった

*以前よりもまして他の国と交流がしたくなった。いつでもやってみたい

*この交流を通してより多くの友達ができるといいなぁと思った

*なにかがんばろう!と思うようになった

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教師用アンケート 千葉県立松戸矢切高校 藤井 良晴

総合的な感想

  いままでの「千葉」での実施の中では一番よかったのではないか。ただ、今後はもう少しテーマを絞って、「しゃべる」「プレゼン」の時間を増やすようにした方がいいと思う。(プレゼンについてはシドニー側も同じ)

今回、生徒の準備についてどのようにサポートされたか

勤務校以外の生徒に対するサポート体制を模索する必要性は感じる、他の地域でこのような例があれば、お知らせいただきたい

テレビ会議の使い方について

   ある時間に双方から情報のやりとりをすること(通常の流れ)もよいとは思うが。例えば、2回位をシリーズにしてある時は(例:銚子からシドニーに)一方方向にプレゼンをするということでもいいのではないか?(もちろん、この場合はシドニーのリクエストを事前に把握しておく必要があるが)

相手校との今後の交流について、どう考えるか。

   年に1回か2回くらいのペースで固定化してはいかがか

今回のテレクラス実施は生徒にどのような影響を与えたか

  いい意味で英語の学習に対する「動機付け」になったと思う。

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[コメント(メールより)]

SELC 大井先生より

SELCの大井史子です。本日はどうもありがとうございました。 

準備期間が短く、十分な準備ができないままでの参加だったので少し心配でしたが、お互いの祭り、文化の様子が分かり、成功だったと思います。SELCの学生には特に太鼓や笛を使ったパフォーマンスが印象深かったようです。こちらの学生の英語が分かり難かったようにも思えますが、高校生のみなさんには理 解していただけましたでしょうか?こちらの学生は高校生の英語はほとんど分かったと言っていました。留学やワーキングホリデーに興味を持っている学生さんからの質問を聞く時間がなく なったのが残念でしたが、E−mailを持っている学生から明日にでもアドレスを 聞いてご連絡します。もちろん私でお役に立てることであれば、なんでも聞いてください。また、朝顔の件ですが、もう一度逆に巻くか確認してご連絡いたします。(今日は新木本人に確認する時間がありませんでしたので)

本日はこちらの学生にとってもとてもいい経験となりました。本当にありがとうございました。

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当日、参加された松戸矢切高校、藤井先生より

今日のTV会議に参加された生徒のみなさんへ、

本日は、どうもお疲れさまでした。今日の2時間を終えてみなさんはどのようなことを考えられたか、私はアンケートを読んでいないので分かりませんが、もし、「おもしろかったな」と「もうちょっとでも英語で話せたらな」と感じるところがあったら、今日の反省会での高木先生のお話を思い出して下さい。特にくりかえしませんが、今日のTV会議は日頃の英語の授業でみなさんが感じられている英語の勉強とはかなり違う印象をもたれたはずです。単語くらいでしか話をつなげない、ということを言った人がいましたね。最初はそれでいいのです。ただ、「単語しか」と思わず、「単語なら」と考えるようにしましょう。高木先生は10年で話せるようになったところをみなさんはどのくらいかかるか、わかりませんが、単語が語句になり、1つの文になり、2文になり・・・・というようになるようにしましょう。それには日頃の授業での勉強大切に・授業のときだけではなくて、TV会議でこのような話題だったら、このレッスンのこの表現が使えたかな、と「時々」思ってみましょう。この表現はTV会議のときに誰か言ってたかな、という意識を持ってみましょう。それを繰り返すだけでも違ってくると思います。

 英語だけではなくて、ジャスチャーとか・・と書かれた人もいました。これはとても大切なことで、誰かに何かを伝えたいと思ったとき、一番注意しないといけないのは、「沈黙してはいけない」ということです。そのような意味で今日のあなたは「活躍していた」と思います。ただ、英語でやりとりが出来る方がより、相手の言うことがわかるし、あなた(たち)の言いたいこともわかってもらえるのです。

がんばって下さい。(授業中に集中することと試合で集中することはそれほど違いはないと、(相手の様子をうかがいながらやらないといけないという点で)私は思っています。 今日、あまり、話せなかった人、つまらなかったな、なんて思わないで下さい。時間の都合上、そうなっただけです。「今度は」自分たちでやってやる、というに考えてみて下さい。

私の学校では(学校内での実施が)できなかったので、みなさんの「活躍?!」を2回みることができてとても楽しかったです。もしかすると、今年度か来年度に「3回目」があるかもしれませんが、そのときも都合をつけて来ますので、参加させて下さい。今日はどうもありがとう。

追伸:今年、3年生のライティングと2年生のOCBを担当しているのですが、その中の何人かの生徒にメールを書く練習を英語でさせようと思っています。もしかするとみなさんにご協力願うかもしれませんがその際はよろしくお願いします。

藤井@松戸矢切高校

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佐藤先生のコメント

 大井さん,いろいろと細かな手配をいただき,ありがとうございました。こちらの手配が充分ではなく,急増のチームというか三つほどのグループの混成で全体のハーモニーがとれておらず,進行もまことに不手際ではらはらさせてしまったと思います。忙しい中をありがとうございました。参加生徒はあのように充分な発表もできず,まとまりに欠けた私の司会・進行の不手際にもかかわらず,できればもう一度このような機会があったら参加したいという希望を一四名中の一二名が感想としてのべていました。SELC側から参加してくれた生徒のみなさんにもお礼を伝えていただければ幸いです。貴重な時間を本当にありがとうございました。また,新木先生には朝顔のツルの件を含め,いろいろとご配慮いただき,このような機会を提供していただいて本当に感謝しております。生徒の語学研修等に,以前いただいたSELCのパンフレットを参加者に見せたところ非常に興味を持った生徒もおりましたので来年以降シドニーでお世話をいただく生徒が出てくるかもしれません。その際は宜しくお願いしたいと思います。

全体的な感想として

 忙しい中を千葉県のはずれまでありがとうございました。 生徒達がもう少しくから応募してきてくれていれば完全に自分たちのペースでもっとクリエイティブに進行できていたかと思います。しかし,先生方のおかげで何とか彼女たちが自分自身の言いたいことの何分の1かでも気持ちを伝えることができて,これからもまた機会があったら参加してみたいという感想を持てたことで今回は good beginning と受け止めることにできたらと思います。また,先生方から貴重なadviceをいただき,生徒達にも本当によいきっかけになったと思います。実は,火曜日から本校では保護者を交えて生徒と担任との三者教育相談週間が始まりました。私の学年は三年生という事もあり,進路決定の重要な時期なのですが,担任が生徒,保護者と面談している際に,進路部の手すきの職員と,副担の先生方と私で模擬面接を並行して進めています。その中で,それまで別の方面への進学を考えていた子が今回のオ−ストラリアとの交流をきっかけにしてなのか,四年生大学の英文関係への進学を希望して参りました。これも人生の岐路を分かつきっかけの一つかなと多少の戸惑いをもって担任から報告を受けましたが,人生に目標を持つ手伝いができたのであれば幸いだと思います。

 高木先生,藤井先生,それから伊藤先生には本当にいろいろご協力いただきありがとうございました。またお手数をおかけした割には,生徒の充分な活動の手助けのできなかった私のいたらなさのため,十分実りある交流に達しなかった事を反省しています。参加者の一四人中の一二名があのときの反省会でもう一度こういう機会があったら参加したいと手を挙げていましたが,手を挙げなかった内の一人が実は将来英文科へ進学したいと翌日,突然,私の元に報告が来た子でした。ですから,本当にgoodbeginningということでご理解願えれば・・・と考えます。

 今回の三者面談や突然帰国のことでいろいろと心配事を持ちかけてくるALTや生徒との模擬面接等でこの二日間は昼食もとれないほど商売繁盛で時間がたってしまいました。お礼の連絡もできず失礼しました。生徒への藤井先生からの「メッセージと写真」,ありがとうございます。生徒も大喜びです。

 それから,TVカメラとTELECLASSのロゴの看板は当日最終便に何とか間に合って発送できましたが,高木先生の元に届きましたでしょうか。精密機械だから大事に扱って欲しいということを申し添えて発送したのですが荷物は大丈夫だったでしょうか。

 伊藤先生には大変なところをいろいろ心配をおかけして申し訳ありませんでした。関東大会に向けて一学期の授業の余裕がとれる期間が限られていますので,藤井先生とも話したのですがこちらはパソコン部や授業で私が担当の生徒は全員パソコン室の授業がありますので多少の交流はできるかと思います。インターネットの工事も終了したので職員が多少使用に当たっての協議をしてから生徒の使用になると思いますがそちらの準備ができ次第日程を連絡いただければ何とか対応を考えたいと思います。熱・体調はいかがでしょうか。家の中で具合の悪い子がいると全員で気をもんだり体質が似ていることからみんなが体調を崩したりと梅雨時期もあって大変かと思いますが大事にしてください。

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[まとめ]

(TIJ高木より関係者宛メールより抜粋)

先生方の活発なメール交換を見ながら、なかなか書けないテレクラスでした。1997年度最後のテレクラス事業を終えて、なにやらホットして日々が過ぎてしましました。皆さんの、特に佐藤先生と大井先生間の事前一週間のお力で、千葉・シドニー テレクラスが開催され、無事終了しました。

大井先生:よくあのように愉快な、そして真摯な、違った国々の参加者を動員して下さいました。 アダム先生もよく、シドニー側をこちらの意向を組みながら、まとめて下さったと思います。こちらの感謝をお伝え下さい。

佐藤先生:前日深夜遅くまで参加者の指導をされ、先生の熱意に感動しました。 このような先生のひたむきな熱意が今の教育を支えているのですね。早速に機器などを送り返していただき、お手数をかけました。無事に事務局へ到着しました。

藤井先生:いろいろ細々とお願いして、助けて頂きました。先生がお帰りの車中で書かれた参加生へのメッセージは心を打ちます。デジカメ ファイルも受け取りました。ところが早く見たいのに、私には解凍の仕方が分かりません。開けると自動的にワークスが立ち上がって、そのワークスのどこで開けたらいいのか、分からないのです。教えて下さい。 すみません。

平塚先生:先生が機器を操作して下さったので大助かりでした。また、接続などビデオで撮られたので、次回からは機器を学校の方へ送れば、テレクラスが出来ると喜んでいます。先生のPCクラブの生徒達が操作できるようになるといいですね。

伊藤先生:お目にかかることを楽しみにして行きました。先生のメールを読んで、びっくりしました。その後、もう回復して、またタフな伊藤先生に戻られていることを祈ります。市立船橋高校での先生のテレクラスへの意欲を嬉しく読みました。資料は別途お送りします。宜しくお願いします。

KDDシドニー 中村様:本番に加えて、2度のテストなどテレクラスの我侭を快く聞いていただき、有り難うございました。お蔭様で終了することが出来ました。ご支援を感謝致します。

こうして、力を合せて一つのテレクラスが出来ましたが、一番、嬉しかったのは、SELCと銚子高校の皆が、相手を理解し合おうと気持ちを合せ、一寸した言葉や動作にもそれが現れていることでした。言葉への思いやり・年下の生徒への思いやり・高校生たちの素直な反応とひたむきさ・。。。やはり、これがテレクラスだと思いました。

別途送ります、銚子高校参加生のアンケート集計結果にもそれがよく現れていると思います。大井先生が送ってこられました各メールアドレスを生かして2校間交流の次のステップへとつながりますように期待しています。 <TIJ高木>

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