行事名 : |
第83回 テレクラス国際会議 グローバルプロジェクト「小さな声を聞きとろう」 |
主催: |
テレクラス・インターナショナル・ジャパン スクールズ オンライン ジャパン |
日時: | 2000年6月14日(水)16:30−18:00 |
場所: | 各参加校、TIJ事務局 |
テーマ | 「小さな声を聞きとろう」 |
通信手段: |
国内INS64サービスを 利用した多地点接続会議 フェニックス、フェニックスミニ, フェニックス パソコンタイプ 1.5 バージョン |
ISDN番号: |
1 取手 0297―70―5253 2 八鹿 0796−63−1223 3 玉陵 0968−72−2397 4 八代 0985―75−7702 5 宮浦 09974−9−1037*1(サブアドレス有り) 6 TIJ 0726−80−2115 |
連絡用 電話番号: |
取手;tel:0297-74-2215 fax:0297-74-2216 八鹿;tel:0796-62-2237 fax:0796-62-2238 玉陵;tel:0968-72-2597 fax:0968-72-2397 八代;tel 0985-75-2558,fax 0985-75-9096 宮浦;tel/fax:09974-2-0049 TIJ; tel 0726-88-3415 |
テスト日時: | 6月12日17:00−17:30 |
参加校: 担当者 |
茨城県取手市立取手第1中学校 田鍋 文雄 先生 兵庫県八鹿町立八鹿中学校 西田 浩二 先生 熊本県玉名市玉陵中学校 吉富 理恵 先生 宮崎県 国富町八代中学校 小松 浩康 先生 鹿児島県上屋久町立宮浦中学校 永 留 貢 先生 テレクラス事務局 高木 洋子、赤木 恭子 |
開催趣旨: |
「小さな声を聞きとろう」プロジェクトのplanning stageとして、 国内参加校による多地点接続テレビ会議を行なう。 学校紹介や、今後の活動内容の紹介と報告、海外パートナー校へ のアンケートの作成等を行う。 |
使用言語: | 日本語 |
00:00 | オープニングと今回のプロジェクトの紹介 (MC) |
00:05 |
参加各校の学校長挨拶 取手ー 八代 ー 宮浦ー 玉陵ー 八鹿 |
00:10 |
学校紹介(各校5分) 取手ー 八代 ー 宮浦 ー 玉陵 ー 八鹿 |
00:35 |
各校のアンケート結果と意見発表 (各校5分) *「障害は不便です。だけど,不幸ではありません」 あなたは,この言葉についてどのように考えますか。 取手 ー 八鹿 ー 八代 ー 宮浦ー 玉陵 |
01:00 |
海外パートナー選び 各校の希望は? 取手 ー 八鹿 ー 八代 ー 宮浦 ー玉陵 |
01:05 |
海外校へのアンケート作成案 共通アンケートに加えて、どんなことを聞いてみたいですか? 取手 ー 八鹿 ー 八代 ー 宮浦 ー 玉陵 |
01:20 |
地元での活動計画の紹介 取手 ー 八鹿 ー 八代 ー 宮浦ー 玉陵 |
01:25 |
今回のプロジェクトの宣言文・スローガン作りの提案とBBSの紹介 クロージング フリートーク |
01:30 | 終了 |
MC: TIJ 赤木
参加生徒:
1.取手;3年クラス40名
2.八鹿;3年生3名、2年9名
3.玉陵;3年選択社会科の生徒ー女子10名、ボランティア部の生徒ー男子3名
4.八代;コンピューターPFC;12名
5.宮浦;2年 総合的な学習「オトくんプロジェクト」 9名
メーリングリスト上でテレビ会議の打ち合わせを始めてはいたものの、参加校の決定の遅れなどから、6月10日に初めてのオフラインミーテングを行い、14日にはテレビ会議を行うというハードスケジュールではあったが、各校ともよく準備がなされており、これから5校で共同学習を行っていく上で、有意義なテレビ会議であった。
それぞれの地域・学校特有の学校紹介の後、この日までに各校が共通で行ったアンケートの結果と理由の発表がなされたが、グラフなどを使った学校もあり、それぞれの意見がよく述べられていた。これからの地元での調査・学習と共同学習を経て、これらの意見がどう変化していくのか楽しみである。(詳細は参考資料参照)
その後、共同学習を行う海外のパートナー校の希望をつのったが、せっかくの共同学習なので5校が違った地域の学校と交流しようという趣旨のもと、オーストラリアを希望する学校が多かったので、公平にじゃんけんで決めることとなった。多地点接続テレビ会議の利点をいかし、MCの掛け声でテレビ画面を通してじゃんけんを行なったのだが、意外と盛り上がり、楽しいものであった。
さらに、海外校に聞きたいアンケート案を出し合ったが、「あなたの町に障害者のためのどんな設備があるか?」、「町にはどのようなバリアフリーがあるか?」「点字ブロックはあるか?」「障害者や高齢者むけのツアーはあるか?」などの興味深い質問が上がった。
また、各校が独自に考えた今後の地元での活動計画案の紹介も行われたが、車椅子に乗ってどう感じるか実際に体験してみるというものや、町に見られる工夫を探すこと、実際に障害を持った方や高齢者へのインタビュー、各施設や街路のバリアフリーについて調べるなど、結果が楽しみなものがたくさん紹介された。また、海外相手校とは、テレビ会議だけではなく、メールやBBS、文通を通して共同学習を進め、外国でのバリアフリー度を調べるなどの意見も出ていた。準備期間が短かったため、これからも新しいアイデアが増え、BBSで紹介されていくことと思われる。
全体的に、楽しく興味深い会議ではあったが、技術面での問題は多くあった。まず、音声に関してであるが、機器の種類によってはミュートが上手くできず、発表者以外の声が入り、そのたびに画面が切り替わってしまうということがあった。また、音声が小さく聞きとりにくいサイトや、大きすぎて割れてしまい
聞き取れない所などもあった。映像に関しても、日差しや照明の関係で顔が暗いサイトもあった。今後テストを重ね、もっとテレビ会議に集中できるような環境作りをしていく必要が感じられた。
テレビ会議シナリオ宮浦中学校 HPより
GP第1回国内TV会議
2000年6月14日(水) 16:30〜18:00
グローバルプロジェクト「小さな声を聞き取ろう」
第1回 国内多地点TV会議報告
グローバルプロジェクト(以下,GP)「小さな声を聞き取ろう」は,からだの不自由な方や高齢者の方にとって,自分たちの地域は暮らしやすい環境になっているかを,国内5地域,海外5地域の学校がそれぞれ調査をしながら共同学習するプロジェクトです。
ステージ1として,去る6/10に大阪で国内参加各校が打ちあわせを兼ねた会議を行いました。
ステージ2として,国内各5校による第1回多地点TV会議が開催されました。以下,その報告をします。
参加校
1 茨城県 取手市立取手第1中学校
2 兵庫県 八鹿町立八鹿中学校
3 熊本県 玉名市玉陵中学校
4 宮崎県 国富町八代中学校
5 鹿児島県 上屋久町立宮浦中学校
6 テレクラス事務局
タイムスケジュール:
00:00 オープニングと今回のプロジェクトの紹介 (MC)
00:05 参加各校の学校長挨拶
まず,各学校の校長先生方のご挨拶をいただきました。
00:10 学校紹介(各校5分)
屋久島は地域紹介がたくさんできるので楽ですね。
00:35 各校のアンケート結果と意見発表 (各校5分)
*「障害は不便です。だけど,不幸ではありません」あなたは,この言葉についてどのように考えますか。
アンケートに対する宮浦中の結果と意見
乙武さんの本には,「障害は不便です。だけど,不幸ではありません(ヘレンケラー)」と書いてあります。
あなたは,この言葉についてどのように考えますか。
アンケートの結果。
平均すると、2番のどちらかといえば反対であるという答えになりました。賛成派の意見は、障害があることは、他人とは違
った人生を味わうチャンスでもある。それに、幸せ、不幸せにするのは、自分の外見ではなく自分の努力次第だと思うから。
反対派の意見は、他人と同じ事が出来ず、整備されていないところでは自分の思うように物事が進まず、全然幸せではないと
思うから。という意見が出ました。どっちの意見もうなずけるところがあります。みなさんはどう思いますか?
僕は、この言葉を言ったヘレンケラーは、どんな状況からでも自分の努力次第で幸せにもなれる、といいたかったと思います。
実際、多くの「天才」と呼ばれる人たちは、体のどこかに障害を持っている人も少なくありません。
僕達は、障害者の人たちをかわいそうな目で見るのではなく、同じ一人の人間としてみることが大事だと思います。そして障
害者の人を見かけたら、何か出来ることはないか?と考えることが大切なことだと思います。みなさんはどうおもいますか?
01:00 海外パートナー選び 各校の希望は?
オーストラリアを希望しましたが,希望者多数のためついにジャンケン大会に!
01:05 海外校へのアンケート作成案
共通アンケートに加えて、どんなことを聞いてみたいですか?
本校では 外国のバリアフリーってどんなのがあるの?
外国にも点字ブロックってあるの?
外国には障害者向けの旅行ツアーがあるの?
01:20 地元での活動計画の紹介
宮浦中の活動計画(案)
私たち宮浦中学校では,次のようなことについて調べることにしました。
まず,バリアフリーやそのための様々な工夫についてです。町の全てをバリアフリーにするためにどんな工夫をしているかを調べていこうと思います。次に,学校内のバリアフリー度についてです。もしも,私たちの学校に目の不自由な方や車椅子の方がお見えになった場合に,すごしやすいかどうかなどについて調べます。
次に街路のバリアフリー度についてです。私たちの町の街路では,障害を持った方々も私たちと同じように移動できるかとい
う事などを調べます。次に,各施設や宿泊施設のバリアフリー度です。島外からお見えになる方々の中で,障害をもたれる方
もいらっしゃると思うので,各施設や宿泊施設などのバリアフリー設備は整っているかを調べます。
次に島に暮らす障害者や高齢者にインタビューをすることです。島のバリアフリー度は,島に暮らす障害者・高齢者の方々
が一番良くわかるものです。だから,実際にインタビューをして,障害者/高齢者の方々の目から見た島のバリアフリー度など
を調べます。
次にエコツアーにおけるバリアフリー度です。障害者の方々が島に観光にいらした場合,エコツアーに参加できるかどうか,
エコツアーのバリアフリー度はどうかなどを調べます。
最後は,外国でのバリアフリー度です。私たちの国のバリアフリー度は,TV・新聞などで調べられますが,外国でのバリアフ
リー度は,あまり情報が入りません。それなので,TV会議を使って外国の学校と交流し,バリアフリー度などを調べていき
ます。
01:25 今回のプロジェクトの宣言文・スローガン作りの提案とBBSの紹介
クロージング
01:30 終了
******** 八代中学校 シナリオ *******
テレビ電話会議シナリオ(6月14日:八代中学校編)
16:20 TV電話用カメラ、記録用ビデオカメラ
16:25 各中学校長あいさつ
@取手第一中,A八鹿中,B玉陵中,C八代中,D宮浦中
玉陵中学校長より「八代中学校さん,お願いします」で始めます。
「あいさつ」
「宮浦中学校さん,お願いします」で終了します。
16:30 1 オープニング
(テレクラス・インターナショナル・ジャパン:赤木さん)
16:35 2 参加校による学校紹介(30分)
@取手第一中(35〜41),A八鹿中(41〜47),B玉陵中(47〜53),
C八代中(53〜59)
玉陵中より「八代中学校さん,お願いします」で始めます。
「学校紹介」
ア 学校の場所(九州白地図)
はじめまして,宮崎県の国富町立八代中学校の・・・・・・(礼)。
よろしくお願いします。
イ 国富町の紹介
私たちの住む国富町は,人口2万2千人です。場所は宮崎市から車で30分,九州山系の山ふもとに広がる自然が豊かな町です。(白地図を指してます)町には,1,200年以上の歴史を刻む日本三薬師で有名な法華嶽薬師寺があります。そこには,平安時代の女流歌人和泉式部が参籠したという伝説が残っています。(和泉式部の絵,町の要覧P7・8)隣接する枯山水式日本庭園では,北山杉の木立の中で散策が楽しめます。このほか町内には万福寺,本庄稲荷神社,諏訪神社など神社仏閣が多く,縁日には多くの人出でにぎわっています。
ウ 学校の紹介(卒業アルバム)
私たちの八代中学校は,北緯32度1分25秒,東経131度18分36秒にあります。 八代中学校は,黒土の丘の上に建っており,周りは沢山の竹林や自然に囲まれています。
学校創立は昭和22年ですが,今の校舎は昭和60年に建て替えられました(卒業アルバムの校舎を見せる)。
全校生徒は,177名です。近くの3つの小学校から八代中学校に進学してきますので,みんな仲良く過ごしています。 部活動は,野球部,男子バレー部,女子バレー部,女子テニス部,剣道部,吹奏楽部,パソコンPFC部の7つがあります。運動部は,東諸県郡の中体連の大会が18日にあるので,一生懸命に練習をしています。吹奏楽部は,7月の県大会をめざして練習しています。 私たちパソコンPFC部は,コンピュータの勉強と郵便友の会の活動をしています(パソコン室を見せます:緒方くん)。今回は,みなさんと一緒に国際交流をすることになりドキドキしています。 これから半年間,みなさんと一緒に共同学習をすることになりました。よろしくお願いします。 それでは,宮浦中学校さん,お願いします。
D宮浦中(59〜05)
17:05 3 ディスカッション:会議(40分)
(1) 各学校のアンケート結果と意見発表
C八代中(14〜17)
はじめまして,・・・・・・・・。
八代中学校のアンケートの結果を報告します。
アンケートを集計した結果は「3.3」でした。(アンケートの集計)「障害は不便です。だけど,不幸ではありません」という乙武
さんの言葉に賛成する意見が多く出ました。 賛成の人は,「前向きに生きていく姿勢が必要」や「周りの人が助けてあげることができるので不幸ではない」などの意見がありました。(賛成意見)
反対の人は,「障害はとても不便で,とてもつらくてたまらなくなるほどきついです」や「いざというとき人の助けがいるので」などの意見がありました。(反対意見)
このアンケートの結果から,八代中生の障害に対する気持ちが分かりました。また,障害を不幸に思うか,そうでないかは,その人たちの性格によるものも多いと思います。
私たちは,このアンケートの結果をよく考えて調査と研究をしてみたいと思います。それでは,宮浦中学校さん,お願いします。
17:20 (2) 海外パートナー校選びについて1分
C八代中(23〜24)
はじめまして,・・・・・(礼)。
八代中学校は,海外パートナー校を「モンゴル」で探したいと思います。理由は,国富町では毎年「モンゴル探検隊」として町内の小中高校生がモンゴルに行っています。私たちの学校にもモンゴルに行った人がいるので,モンゴルという国を身近に感じるからです。それでは,宮浦中学校さん,お願いします。
17:25 (3) 海外校へのアンケートについて2分
C八代中(31〜33)
はじめまして,・・・・・・・・(礼)。
八代中学校は,海外パートナー校へのアンケートに「障害者に対して,あなたの町にはどのような設備がありますか」を入れたいと思います。(アンケート内容)
理由は,海外のパートナー校の町で「五体不満足」のような人が,どのように生活しているか知りたいからです。それでは,宮浦中学校さん,お願いします。
17:35 (4) 今後の活動案報告2分
C八代中(41〜43)
はじめまして,・・・・・・・・・・(礼)。
八代中学校は,今後の活動として,国富町での調査・研究を行います。海外パートナー校との交流活動として,掲示板やメールの利用,それから文通を行います。(調査・研究,交流活動など) 理由は,海外のパートナー校との交流を深くして相手の国のことをたくさん知りたいからです。それでは,宮浦中学校さん,お願いします。
17:45 4 宣言文,スローガン等の提案(TIJ:赤木さん)
18:00 終了
準備
1 デジタルビデオカメラ 2台:TV電話用,NTTより
:記録用,浅野先生より
ビデオテープ(90分2本),3脚は與田先生
2 液晶プロジェクター1台:TV電話用,NTTより
1台:原稿提示用,なし
3 マイク 2本:進行用,学校
:プレゼンテーション用,学校
4 マイクスタンド 1本:進行用,ロングスタンド(学校)
:プレゼン用,ショートスタンド(学校)
5 学校紹介用
@ 八代中学校の文字(模造紙の4分の1くらい)
A 「五体不満足」の本
B 九州白地図の模造紙
C 学校の写真(卒業アルバム):( )先生に借ります
D 国富町の要覧
6 ディスカッション用
@ アンケート結果と意見を書いた模造紙
A 海外パートナー校を書いた模造紙
B 海外へのアンケートを書いた模造紙
C 今後の活動案を書いた模造紙
*********取手 発表内容*************
#アンケート結果
35人中21人が「五体不満足」を読んだことがある。
35人全員が乙武さんを知っている。
アンケート結果は平均3.4
* この結果はあたりまえと思う。その人なりに生きていればよい。
一人じゃない。その人のために支えてくれる働きがある。
・ 賛成意見:そのとおりだと思う。つらいときや悲しいときもあるけど、みんなが助けてくれる。
乙武さんのことを知っているから。
*********八鹿 発表内容**************
#アンケート結果
賛成:35%
生きているだけで、幸せ。周りに囲まれて幸せ。
気持ち次第でできることがある。
不便だけど生まれてきて幸せ。
どちらかといえば賛成:41%
不幸じゃないから、がんばっていければいい。
生きることに頑張っていけるから、大変だけど生きているだけ幸せ。
どちらかといえば反対:21%
健常でも,幸せとは限らない。
反対:3%
心の中では、不幸だと思っている。
**********玉陵 発表*************
#アンケート結果
賛成:生きているから。体が不便なだけで、不幸じゃないから。
反対:不便だから、不幸である。
***********海外相手校選び(希望)***************
1. 取手:アフリカ、ブラジル (北欧)
2. 八鹿:イギリス
3. 玉陵:ハワイ、アラスカ 北米圏
4. 八代:モンゴル
5. 宮浦:オーストラリア
*オーストラリア希望校多数のため、テレビ会議の時にじゃんけんをして、宮浦中学校に決定