行事名 : | 第6回 テレクラス国際会議:アジアフォーラム |
主催: |
テレクラス・インターナショナル・ジャパン 財団法人マルチメデイア振興センター |
共催: | 帝塚山学院大学 |
助成: | 財団法人三菱銀行国際財団 |
後援: | 国際電信電話株式会社大阪支社、朝日新聞 大阪本社 |
日時: |
2000年 3月15日 水曜日 午後 1:00― 3:00 北京時間 午後 2:00― 4:00 ソウル・大阪時間 |
場所: |
KDD大阪支社テレビ会議室/帝塚山学院大学 参加学生 BTA公衆テレビ会議室/北京大学 参加学生 KDDソウル事務所テレビ会議室/又石大学 参加学生 |
基本テーマ |
「世界を感じる瞬間」 "Touch The World, Touch The Future" |
通信手段: |
国際規格テレビ会議システム INS64回線・国際ISDN回線2B(128kbps) 多地点接続装置 |
参加校: |
帝塚山学院大学 国際理解研究所 北京大学 日本研究中心 又石大学 日語日文学科 |
使用言語: | 日本語(一部韓国語・中国語) |
サブテーマ: | 「豊かさと環境問題」 |
開催趣旨: |
1999年3月から始ったテレクラス国際会議:アジアフォーラムシリーズの第5回・第6回である。 1回から4回までは、自己紹介に始まって国際交流の意義・互いの問題提起や異文化理解・個人的な興味や未来像など、互いを知り合い理解する、またアジアの仲間として認識しあうという段階であった。 今回の企画は、テレビ会議を媒体として知り合った学生同士の基本的な相互理解があって、初めて実現できるものである。 この度のテーマを「豊かさと環境問題」とする。 生活の中で便利さを追い求めて走ってきた1900年代であったが、快適な暮らしを追求する現代と比例して、その結果は環境破壊へとつながり、自然と人間・地域と個人の生活など、あちこちで調和を欠く様相を呈してきた。 このような生き方が本当に欲しくて走ってきたのだろうか。 本当に欲しい豊かさをもう一度、自分に問うてみたい。 同じアジアの仲間にも問うてみたい。その対話の中に、身の周りの環境問題を、生活習慣を変えることで、解決できることがないか。 その対話の場が、テレクラス国際会議:アジアフォーラムである。 |
目的: | 事前のアンケート調査結果を土台に、単に言葉による机上の空論を避け、アジアブロックの環境問題を柱に、本当の豊かさとは何かを対話で探る。 アジアの子供達に、青空と豊穣な海と、生物を育てる山林・田畑を渡すために、中国・韓国・日本の大学生達がテレビ会議の対話を通して、知恵を出し、知恵を借り、できることを実践しよう。 具体的に行動計画を立てて実行し、その成果の報告、或いは、共通のビジョンを描き出す過程を、小冊子として共同作成する。 参加者が共同で、このような成果を形にするというゴールも設定したい。 |
内容: | アンケート300―400名を目途に実施し、その分析調査を基に、各国若者の意識の類似点・相違点を明確にする。 また、リサーチの分析結果や提案事項に対して、第5回では心を拓いて語り合い、対話を深める。 特に実際的な日常生活の環境問題への中国・韓国・日本の意識・取り組みの違いをみる。また第6回へ向けて、小冊子作成の案を作る。 第6回では各実践を報告し互いの経験を分かち合う。或いは各参加国が描くビジョンを紹介し、全体のビジョンをまとめる。 小冊子の作成過程を決める。 この一連のプロセスを容易にするために、本事業を、1)テレビ会議環境の確認 2)アンケート調査とリサーチ 3)第5回テレビ会議 4)アクションプラン実行 5)第6回テレビ会議 6)小冊子作成・まとめと報告の6つのステージに分けて実施する。 |
00:00 | テレクラスより挨拶/司会者の紹介 |
00:02 | 司会者の挨拶、今日の流れの説明 |
00:05 |
ホスト又石大学 1. 日常生活で無意識にやってしまう環境汚染はありませんか。 30分進行プログラム |
00:35 |
ホスト帝塚山学院大学 30分 進行プログラム |
01:05 |
ホスト 北京大学 中国の植林運動について |
01:35 | 全体的なまとめ |
01:40 |
第5回、第6回のテレビ会議を終えて冊子作成へ向けての討議 編集委員、 サイズ、手作り、内容(環境問題で実行可能なアイデア集?)タイトル など |
02:00 | テレクラスより挨拶 |
02:05 | 閉会 |
1) テレビ会議などテレクラス経験は何度目ですか。総合評価は?
初めて( 6名) 2回目( 1名 ) 3回目( ) 4回目( )その他(
回目)
楽しかった(2名 ) まあまあ( 4名 ) つまらなかった( ) 無回答(1名)
2) 今回初めて画面を、4分割(3分割)でおこないましたがいかがでしたか。
・常に他のサイトの様子、表情も分かって良かった。( 6名 )
・画面が分割されると、発言者(側)が小さくてわかりにくいので、場面、場面で切り替える方が良い。( 1名 )
音声など感想を書いて下さい。
・少し音声が小さい時もあったけどほとんど問題はなかったと思う
・ ミュ−トに気をつけて頂きたいです
・ もう少し画面が大きかったら良かったと思いました
3) 今回は環境問題について行いましたが、各国の事情の違いもあり、かみ合ったところ、かみ合わなかったところ
様々でした。が、近隣諸国のアジアの仲間として、美しい地球をまもるために学びあったことで、印象に残ったこと
を3つあげて下さい。
・韓国と日本の事情、考え方が良く似ているということが分かった(5名)
・中国の植林運動(2名)
・中国の環境問題に対する教育事情(3名)
・日本でのリサイクルの現状が良く分かった
・あらためて日本を見つめなおせたこと
・中国の技術レベルは低くないということが分かった
・3カ国のリサイクル状況、リサイクルに対する考え方がほぼ同じであったこと
・日本では当たり前のことが韓国、中国では異なり驚いていたこと
・中国、韓国の環境問題にたいする考え方が思っていたより高かったこと
・3カ国の意識している知識などが同じだということ(2名)
4) もし、これからもテレクラスの機会があるとすれば、どんなテ−マで話し合いたいと思いますか。複数回答も可
ボランテイア活動( ) 健康問題( 1名 ) これからの若者の生きがい( 2名 )
高齢化社会(2名 ) 映画や文学作品を指定して感想、意見交流( 3名 ) その他具体的に( 教育問題
)
5) 今回のアジアフォ−ラムは三菱国際財団から多額の助成金を得て、多地点を結ぶというハイテクの会議が可能
だった訳です。このようなリアルタイム、フェイスtoフェイスで国際交流を経験したことに関しての感想を聞かせて
下さい。
・たとえ海外へ行ったとしても、現地の人にこのように深く話すことは少ない。その点と複数の国の人戸と一緒に話が出来るという点でこのよう な機会を設けるということは良いことだと思う。(2名)
・ 意見を直接交換出来て、その時の表情も見れてとても楽しかったです。素直な意見が 聞けて良かったです。(2名)
・ 3カ国がリアルタイムで結ばれているのがとても良かったです。質問があればすぐに聞けたり、難しい質問がだされ、困っている顔が見えた り、本音が聞けたりして
本当に良かったと思います。
・ 同じ議題を通して考え、意見の交流ができたことで、各国の考え方などを知ることが出来て良かった。
・ 相手の顔(姿)を見ながら話せることはただ画面で字をみるよりも、相手の気持ちなど、考えていることも分かりよいと思います。
・ 海の向こう側の人達と直接会話が出来たのは本当に貴重な経験でした。今、この時代もう直接体を動かして海外へ行かなくても、海外の人 と交流出来る時代になってきていると実感出来ました。国と国の国際化より人と人の国際化がすすんでいるのかも
しれないと思いました。
6) あなたは日本、中国、韓国へ留学(or訪問)をしたことがありますか。その時の感想や今後どのようなことを学び たいと思いますか。ない方は今後の希望を聞かせて下さい。
ある * 中国 へ 1ヶ月間 (4名)
* 中国 へ 1年間 (3名)
感想 ・トイレの汚さに驚いた。
・ 中国と日本の文化交流、現代の若者の考え方
・ 中国の現状が見れて良かった
・ 広い国で人口の多さを実感した
・ 発展途上国と言われていますが進んだ所も沢山ありました。が、その差が大きすぎると思いました。
ま中国人のハングリ−精神というものの勢いのすごさにおどろいた。
・ 環境問題は目に見える程悪化してるのにびっくりしました。でも中国人は本当にやれば出来る国なので、もっと意識が高まれば地球
が大きく変わるほどの力があると思いました。
・ 日本と変わらないと思った面も多かったが、逆に全く違うと思った面も多く、'差がありそうでない'、'なさそうである'世界に飛び込めて
いろんな勉強ができて非常に有意義だったと思っています。
今後学びたいこと
・これからの中国の環境問題のとりくみ
・中国と日本の文化交流、現代の若者の考え方
・ 中国の人達がどれくらい自分達と差があり、どれくらい近い存在なのか、同じアジアとしてどれほど大きな力を生むことが出来るか。
ない ( 韓国 へ 1週間くらい行ってみたい)
学びたいこと(
7) 一人一人のつながり、グル−プ同志のつながり、民間のつながりがアジアの平和をもたらします。アジアの平和と か環境問題など多くの面で協力出来る土台つくりをめざして、今回知りあえた仲間を大切にして欲しいと願っていま す。今後どのような交流をしたいと思いますか。文通、
e-mailで交流、 直接出会って交流を深める、など 継続的に つながりが深まれば、テレクラス(主催者)として幸いに思います。率直なご意見を聞かせて下さい。その他自由に 感想などもお書き下さい。
・せっかく今回知り合えた仲間なのでe-mailなどでもいいので交流したいと思います。 今回のテレビ会議でいろいろなことを知ることができた ので、とても勉強になりま
した。準備のために調べたりして改めて、日本の環境問題についてしることが出来ました。有難うございました。
・ とても楽しかったので又やって欲しいと思いました。
・ 今後出来れば、文通、e-mailなどで交流し、環境問題だけでなく、個人的な交流ができればよいと考えています。準備のための調査など大 変なことや、会議中のトラブル(1回だけだったけど)などありましたが、自分の環境に対する意識も高まりましたし、今後どうすべきか考え ていきたいと思います。また韓国、中国の方達と出会えたことも嬉しく思います。
・ 文通やe-mailで個人ともっと知っていく形をとりたいです。もっと一対一で深く 話し合ってみたいです。
・ 直接会えるならそれが一番いい方法ですが、なかなか難しいので、e-mailなどで気楽に連絡を取り合っていければ、と思っています。日本 で他国の人と知り合う
ことが少ないのでこの稀な大切な機会を守っていきたいと思います。
テレクラス高木です。
昨日15日は北京・ソウル・大阪の3サイトを結んだ第6回テレクラス:アジアフォーラムでした。
参加大学は北京大学・又石大学・そして帝塚山学院大学の学部生で、第5回に続き「日常生活から見る環境問題」を先生も加わった
15名が2時間半にわたり、実に多くの対話をすることができました。中国・韓国・日本の比較が随所にありながら、心は同じアジア大学の
学生という様子で、テレクラス提案の小冊子を3サイトの参加者が協力して作るという次のステップへ、進むことへも意欲を見せて
くれました。
今回は第5回終了後に各サイトが、第6回へ向けた宿題を出し合い、それぞれが宿題について準備したことを発表、質疑応答・対話を
重ねるという形式を取りました。勿論、宿題を出したサイトが、責任をもって持ち時間のホスト役を務めます。
韓国又石大学のテーマは: 日常生活で無意識にやってしまう環境汚染とその対策
帝塚山学院大学のテーマは: リサイクルの光と影
北京大学のテーマは: 環境保護と技術協力
以上、第6回テレクラス会議を使ったフォーラムの報告でした。
詳しい報告・小冊子に関しては、また後日。
♪テレビ会議リストに戻る
<TIJ高木>