第50回テレクラス会議
第8回神戸ーハワイ会議
第50回TELECLASS国際テレビ会議
第8回 神戸−ハワイシリ−ズ 高校生テレビ会議
[開催要項]
行事名 :第 50 回 テレクラス国際会議
神戸―ハワイ 第8回 テレクラス国際会議
主催:
テレクラス・インターナショナル・ジャパン
テレクラス・インタ−ナショナル・ハワイ
財団法人マルチメデイア振興センター
日時:1998年12月 12日(土)9:45−12:00am(JST)
1998年12月 11日(金)2.:45− 5:00pm(ハワイ)
場所: 神戸市立葺合高等学校 第2LL教室
GTEハワイアン テレ インタ−ナショナル
基本テーマ: 「世界を感じる瞬間」
"Touch The World, Touch The Future"
サブテーマ: 最近の流行、若者の意識、高校生の関心
後援:
文部省 外務省(予定) 郵政省
神戸市教育委員会
国際電信電話株式会社
協賛:BBCC(新世代通信網実験協議会)教育システム MINE
(リモート&ハイタッチな教育システムの研究)
通信手段:国際ISDN回線サービス・国内INS64サービスを
利用した国際会議
日本:端末機 京セラKV6200
ハワイ:GTEハワイアン テレ インタ−ナショナル
Picture Tel Swiftsite
ISDN回線番号: 日本:81−78−230−7355
ハワイ:1―808−566−6706/6707
連絡用電話番号(会議室内)
葺合高校:tel:81-78-271-5612 ,fax:81-78-271-5614
ハワイGTE:tel:+1-808-546-8193 , fax:+1-808-523-6899
担当者名:Mr.Dean Sakabe
参加校:
神戸市立葺合高等学校 英語科2年1組 13名
神戸市立神戸商業高等学校 国際ペンパル部 3年..2名、2年..8名
神戸市立六甲アイランド高等学校 ESS部 1年..5名
ハワイ
ワイパフ高校 2年...12名
カメハメハ高校...15名
開催趣旨:
神戸テレクラス・ザ・ワールド研究会では過去3年間、8回のハワイとのテレビ会議、オーストラリア・ニュージーランド・ネパール・ハワイ・韓国とのルマ交信の経験をもとに、生徒に情報収集のポイント、分かり易い発表の仕方、応答の注意点等を授業や部活動で指導し、コミュニケーションの基本を身に付けさせています。
またe-mailの交換を通じて双方の個々の生徒間で意見交換をする中で、会議のテーマや進行についても互いの関心を探り決定する。テレビ会議に臨んでは、自分の意志を伝えるという意味でのコミュニケーションが取れるようにし、限られた時間に出来る限り、多くの情報交換が出来るように期待するものです。
事前の 度重なる e-mail交換を通して、参加生徒の互いの興味関心を探りながら、参加生徒が個々にトピックを決めて準備を進めてきた。下記トピックにおいて必要な情報を収集し、それを分析、統括して、相手に分かりやすく発表出来るよう授業や部活動で指導されてきた。今回のテレビ会議で双方の生徒がしっかりとコミュニケ−ション出来ることを期待する。
(葺合高校 前田試延先生)
特に今回の注目点は:
1.パートUで神戸から新しく2校の参加があること
2.パートTでは5つのプレゼンテーショングループがあるが、各グループは葺合高校生とワイパフ高校生の混成で成り立ち、プレゼンテーションもこの混成グループで発表されるという新しい試みである。
3.その準備は、生徒間e-mailで進められた。しかし各生徒はメールアドレスがないので、全て先生が個人のアドレスを使って送受信された。
4.生徒紹介は「キーパル対キーパル」で行なわれる。
5.パートT参加生徒の”BioPoem”が相互に交換された。
6.選ばれたトピックが、現代社会の問題点を把握していて、 テレクラス1998事業基本テーマにも即している。
(TIJ事務局)
***************************************************************
[プログラム]
トピック:「 最近の 流行、若者の 意識、高校生の関心 」
タイムスケジュール
パ−ト1 − 葺合高校 & ワイパフ高校
0:00 オープニング
0:05
トピック1 「学校行事について」
トピック2 「少年法について」
トピック3 「十代の妊娠と中絶について」
トピック4 「遺伝工学、クロ−ンなど」
トピック5 「新文化的慣習」
( 00:30 カメハメハ高校生到着 )
00:50 パ−ト2 神戸商業高校、 六甲アイランド高校
& カメハメハ高校
トピック1 カメハメハ高校のプレゼンテ−ション
ハワイアンミュ−ジック, アロハのファッションショ−,
ハワイの食物 , レイの作り方
トピック2 神戸商業の プレゼンテ−ション
日本と神戸紹介 ,日本の食べ物 , 日本のお菓子 ,茶の湯
トピック3 カメハメハ高校のプレゼンテ−ション
学校生活 , カメハメハ高校のビデオ
トピック4 六甲アイランド高校のプレゼンテーション
学校紹介と学校生活 , "プリクラ"
01:50 Q & A
01:55 クロージング
02:00 エンド
#######################################################
[ アンケート結果より抜粋]
最も印象に残った所はどこですか。
ハワイの人の日本語のスキット−5名
ハワイの人のファッショッヨンショウ
ハワイの人はよく資料を調べていて日本文化なども多く知っていたこと
初めての経験だったので 全て
自分のキ−パルの顔をみたこと
商業高校の茶道や日本料理のビデオ
学校や日常生活以外のいろいろな内容のスピ−チ
皆で わいわい楽しくやれたこと
自由に感想を書いて下さい
*ちょっと時間が長すぎた
*ハワイの映像がみにくかった
*初めてだったので楽しみだった。予想以上に面白かったので次回も参加したい
*皆、お互いよく調べて相手に伝わったと思う。ハワイのこともたくさん知ったし、とても良い機会でした
*初めての経験だったのでハワイの人と話せたなんてすばらしいと 思った
*自分の発表はもうひとつだったけど、他国のことを知るのにはテレクラスは非常に役立つと思った
*今回は調べたことをただ発表するという形だったのであまり感激しなかった。次回はもっと面白くて楽しいトピックでやりたい(例えば、クリスマスパ−テイなど)
*発表を交互にしたので相手側の反応がわからなかったのが残念でした。でもハワイの友達と同じプロジェクトについて調べることが出来て嬉しかったです。
*連帯感を感じることができました。来年また出来たらいいと思います。
今日はとっても楽しかった
*すごく楽しかった。初めの方はすごく難しそうなことをやってすごいなと思った
*機器の調子がわるかったりでトラブルもあったけど、ハワイの人達と話せてとても良かった
*自分の学校のAETとは慣れているのだけど、 他校の 先生は分かりやすく説明してくれるのに、分かりずらかった。でもカメハメハ高校の人達は日本語だったので良かった。 今日は本当に楽しく充実した一日だった。
*初めてテレクラス会議に参加したけど、文化一つでも日本と全然違うところが沢山あってびっくりした。 “いつか きっと外国にいくぞ−!!”
*全然面白くなかった。参加するつもりでなかったのに先生にかってに決められていやだった。12:00までといったのに 時間も オ−バ−したし。−2名
*部屋が暑すぎた
********************************************************
[神戸市立高等学校教育研究会英語部会 研究誌第2号神戸商業 神谷香織先生の報告より]
なお、英語版には、Elisabeth先生からの報告ファイルもあります。
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
[TIJコメント]
神戸−ハワイテレクラス国際会議も今回は 第8回目と回を重ね、着々と成果を 上げていると思う。今回は 新しく神戸商業高校と六甲アイランド高校が加わり、葺合高校LL教室で 行われた。
事前にAETのクリステイ−ンやエリザベスのご努力により、生徒間のe-mail交換で情報交換やキ−パルの紹介などがなされていた。
「最近の流行、若者の意識、高校生の関心」 というトピックスで、文化祭、少年法、十代の妊娠と中絶、クロ−ン、 日本で慣習化している西洋の行事、ハワイの音楽、 ハワイのファッションショウ、 ハワイの料理、日本のスナック菓子、茶の湯、日本料理の作り方、カメハメハ高校生の日本語によるスキット、 学校紹介、プリクラについてなど、次々盛りだくさんのプレゼンテ−ションであった。
発表の仕方もボ−ドにグラフをはったり、ビデオを見せたり、楽器の生演奏をしたり、目の前でファッションショウを披露してくれたり、いろいろ工夫が凝らされていて準備段階での努力が充分うかがわれた。
難をいえば、− これは あくまで 私個人の感想ではあるが、− たとえば、 「十代の妊娠と中絶」というプレゼンテ−ションで、現代の高校生「性」 について、すばらしい調査、統計を発表していたのであるが、ただ単に発表して終わってしまって意見や感想を述べ合ったり、 ハワイの高校生との比較をおこなったりなどがなくて残念であった。せっかくのすばらしい(=現代の高校生像をよく表わしている)調査結果だと思うので、 日本語版に直して、参考資料として載せておきたいと思う。
神戸サイドの AET の先生方の テレクラスに対する意気込みがつよく、会議後の話し合いで 今までのビデオで、プロモ−ション版を作ろうということになり、TIJ としては願ってもないことで、楽しみにしているところである。
*********************************
参考資料
「十代の妊娠と中絶に関する意識調査」
葺合高校 2クラス混合 女子44名、男子33名 計77名
‘98年 11月末 実施 (15歳−16歳)
1、 中絶は認められると思いますか
YES, 男子24人(73%) 女子19人(43%)
2、 中絶をした人を知っていますか
YES, 男子 9人(27%) 女子 6人(14%)
3、 中絶した人を軽蔑しますか
YES, 男子 2人(6%) 女子 2人( 5%)
4、 中絶は恥ずべきことと 思いますか
YES 男子14人(42%) 女子 2人(5%)
5、 妊娠については誰に責任があると思いますか
男子も女子も 双方に責任があると思う
6、 何%の人がセックスの経験があると思いますか
男子 0%−40% 女子0%−60%
* 7、8、9は 男子に質問
7、もしあなたのパ−トナ−が妊娠したらどうしますか
子供を生ませる−16人(49%)
中絶させる −16人(49%)
養子にだす −1人 (2%)
8、 Q7で 子供を生ませると 答えた人、パ−トナ−と一緒に病院へ 行きますか
YES−13人 (13/16)(81%)
9、 もしあなたのパ−トナ−が妊娠したら親に告げますか
YES−16人(48%)
10、 11は女子に質問
10、 もしあなたが妊娠したらどうしますか
子供を生む −28人(64%)
中絶する −15人(34%)
養子に出す −1人 ( 2%)
11、 もしあなたが妊娠したら親に告げますか
YES− 38人(86%)
女子の方が可能な限り中絶を望んでいない
女子の方が親にアドバイスを求める傾向が強い
女子の方がセックス経験者が多いと思っている
男子も女子も中絶より生む方を選択する方が多く、命の大切さを重視している
一緒に病院へ行くという男子が多く、現代の男子学生のやさしさがうかがえる
高校2年生対象だと思うが、こういう意識調査が出来るということ自体に時代背景を感じる
同じ質問をハワイの生徒にしてみたい
(TIJ 永井潤子)