テレクラス会議 #49
大阪 花園高校ー
Marsden State HS(AU)
テレビ電話・テレビ会議で進める国際理解教育
「テレクラス・ザ・ワールド 1998」
第49回 テレクラス国際会議
「週間教育プロ」より(↑拡大できます)
行事名 :第49回 テレクラス国際会議 大阪 ー オーストラリア編
主催 : テレクラス.インタ−ナショナル.ジャパン
財団法人マルチメデイア振興センター
日時:
1998年 12月7日(月)11:35ー12:20 (Japan)
1998年12月7日(月)12:35ー13:20 (Australia)
場所:
日本:花園高等学校 会議室
オーストラリア: Brisbane:Logan Institute of TAFE
テーマ:「世界を感じる瞬間 」
"Touch The World, Touch The Future"
サブテーマ: What enables us to bridge between Japan and Australia?
後援 :
外務省(予定)
文部省
郵政省
大阪府教育委員会
国際電信電話株式会社
協賛: BBCC(新世代通信網実験協議会)教育システム MINE
(リモート&ハイタッチな教育システムの研究)
通信手段:国際ISDN回線サービス・国内INS64サービスを利用した 国際テレビ会議
日本 端末機:京セラKV6200
オーストラリア・地域 Logan Institute of TAFE in Brisbane:
端末機:Picture Tel Concorde 4500
Contact person(mail address)
* Integrated Vision
Ms Maggiie Veljanoski
tel,fax:61-7-3871-1322
ISDN回線番号
日本:81ー729−60−6393
オーストラリア:001ー61−7−3805−6841/8527
連絡用電話番号:(会議室内)
花園:Tel:81-729-61-4925 、Fax:81-729-62-0040
オーストラリア Tel:001ー61−7−3805−3916
担当者: Ms.Marissa Colley 、tel:+61-7-3826-3798
テスト日時:
日本:12月4日(金) 16:00ー
オーストラリア:12月4日(金)17:00ー
参加校 : 日本:「大阪府立高等学校テレクラス研究会」花園高等学校
住所 :東大阪市花園東町3ー1ー25
電話 :0729-61-4925 、FAX :0729-62-0440
担当教師 :蛭田 勲 先生
オーストラリア: Marsden State High School
住所 :MUCHOW ROAD WATERFORD WEST Q 4133
電話 :001-61-7-3299-7515 、Fax :001ー61-7-3200-6176
担当教師 :Mr.Ian Lang
使用言語:英語
トピック: 日豪高校生の意識調査を通しての異文化理解
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[プログラム]
タイムスケジュール:
00:00 オープニング
00:05 (1)花園高校
大阪紹介 (クイズを含む)
地理、言葉 (大阪弁講座)
食べ物
Marsden HS からの質問、コメント
00:10 (2)Marsden HS
Brisbane の紹介
花園からの質問、コメント
00:15 (3) 花園高校
花園高校紹介
生徒、学校生活、科目(歌、踊り)
Marsdenからの質問、コメント
00:20 (4)Marsden HS
Marsden HS 紹介
花園からの質問、コメント
00:25 (5)花園高校
日本の慣習
Marsdenからの質問、コメント
00:30 (6)アンケート調査結果
1. What do you want to have now?
2. What is the most popular part-time job among students?
両校間で同じアンケート調査をする
00:35 (7)フリートーク
00:45 クロージング
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[生徒用アンケート結果より抜粋]
会場の設定(机の位置など変更したい点)
広い所でテレビ画面をもっと大きくして欲しい――7
音声があまり良くなかった――2
もっと狭い部屋で皆がテレビに近かったら良かった――2
良かった、特になし――3
最も印象に残った個所はどこですか。
相手の反応、もりあがり――――10
( 大阪弁のリピ−ト、お辞儀、笑いあい、など)
全部が全部印象深かった
ソ−ラン節の後の相手の歌
サベ−ジガ−デンで分かち合えた
自由に感想を書いて下さい。
*テレクラスは今回が初めてで、少し不安もあったが、全体的にすごく楽しかった。最後に関係者の方がおっしゃったように、テレクラスを通して、同じ動作をしあ う、教えあう(今回でいえば、大阪弁やお辞儀など)ことは、本当に大切なことだと思う。今後このような機会があれば、是非参加したいと思う。有り難うございました。
*テレビが小さくて画面がみにくかったり、相手の声が聞き取りにくかったり、など残念な点もいくつかあったけれど、でも、楽しくて貴重な経験ができたと思う。
*1時間というのはすごく短かった。もっと相手の人と話がしたかった。大きなトラブルもなく無事終わって良かった。また機会があれば参加したい。
*貴重な経験をさせて下さった方々、本当に有り難うございました。今日は本当に楽しかったです。始めはちゃんと通じ合えるのかという不安がありましたが、とてものってきてくれてやりやすかったし、オ−ストラリアのことも少し分かった気がします。日本の文化なども伝えることが出来たし、いい経験をさせて頂いて良かったです。また機会があれば参加したいです。
*すごく楽しかった。音声とか聞き取りにくい部分もあったけど、オ−ストラリアの子たちは、すごく素直でやさしかった。また機会があれば参加したいし、もっと長い時間やりたい。
*ものすごく楽しかった。特に私は、昨年のオ−ストラリアのホ−ムステイで今日交流したマ−スデンハイスク−ルに少し通っていたので、とてもなつかしく、嬉し かった。今日みたいに自由にテレビ電話を使って話すことが出来れば、簡単に前のホ−ムステイ先の家族と好きな時に交流できるのになア−と思った。
*今日の交流はすごく楽しくてとても勉強になった。こういう機会だけでなく、もっと自由にこんな風にいろいろな国とコミュニケ−ションをとれたら、私も勉強をいっぱいして英語をしゃべろうとすると思う。だからこれからもこういう場がもてたらいいと思う。
*今回は一方的に伝えるばっかりだったけど、今度は相手と会話がしたいと思った。そのためにはもっともっと英語を勉強しなければ――!!と思った。
*楽しかった。一人一人の顔が見れなくて残念だった。できたら一人一人紹介位はしたかった。またやりたいです。
*今日は本当に楽しかったです。このような機会を作ってくださって有り難うございました。またテレクラスをやりたいです。――2名
*緊張したけど楽しかった
*けっこう楽しかったけど声がかなり聞き取りにくかったので、もっと性能のいい機械でやりたい。
*完璧に映像が見え、声が聞こえるようになって欲しい
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[テレクラス・テレビ会議用アンケート(教師用)]
1998年12月9日
大阪府立花園高等学校 蛭田 勲
1 総合的な感想を
オーストラリア側はスタジオを利用していたのでこちらからの音声は問題はなかったようであるが、本校は本校内会議室で、シンプルなテレビ2台を利用しただけなので、音声面での問題が大きかった。イギリス人AETが小さな音声をひろってくれて、やさしい英語に言い替えてくれたのでなんとか、コミュニケーションがはかれたが、私一人では、なかなかしんどいところがあったであろうと思われる。しかしそんな問題をゼロにしてしまうだけの収穫は十分にあった。生徒達のコミュニケーションに対する自信である。異口同音に、もう一度このような機会がほしいと言っている。もう少し時間があれば、オーストラリアに頼んでいたアンケートの結果について、もっと話すことができたのだが。授業時間の枠内で実施したので、いたしかたない点なのだが、オーストラリア側に申し訳ない気もする。
2 今回の実施に向けて、経過・準備などをお書きください。
実際の話、高木さんのe-mailで12月7日の会議を思い出した。それからは、授業でプレゼンのスクリプト作り、練習、リハーサルの順で準備をする一方で、高木さんに会議パートナー探しをお願いした。幸運にも、本校の生徒が語学研修で訪問しているオーストラリアのブリスベン・マースデン高校からOKをもらった。
3 ご苦労された点はどこでしたか。
こちらからのFAXやe-mailにまったく返事がなかったこと。
4 授業時間はどれくらい、またどのように使われましたか。
計7時間プレゼンの練習に費やした。この「時事英語」の授業はもともと毎時間生徒の英語でのプレゼンが中心で、特にpublic speechや生徒によるニュースショーに力点を置いていたので、今回のテレビ会議もその延長線上にあるものと位置付けた。(ちなみに、この授業は6月にJapan Times STでとりあげてもらいました。)
5 今回、生徒の準備についてどのようにサポートされましたか。
AETの先生と彼等のプレゼンがどのくらいinteractiveなものかをチェックしただけである。
6 相手校の先生との打ち合わせに、e-mailをどのようにつかわれましたか。
3で述べたとおりです。こちらのプレゼンの内容を知らせたことと、アンケートをお願いした。
7 相手校生徒の印象や、会議の流れについての感想。
積極的な生徒達で、会議はinteractiveな流れになり、非常によかった。
8 テレビ会議の使い方についてお考えを書いてください。
当日来校していた報道関係者にも話したのだが、本校の特色の一つは国際交流であり、本校独自の海外派遣プログラムも準備されている。しかし国際交流とは、言わずもがなであるが、、何も飛行機に乗って現地まで行く、人的交流だけではなく、このようなマルチメディアを使えば、リアルタイムに学校にいながら、国際交流ができる。私達はまだまだ、マルチメディアを使っての国際交流というと、心に裃をつけて、構えてしまう傾向にあるが、このようなテレビ会議を自分の学校内で回数をこなしていけば、通常の授業の1つと捉えることができるようになり、生徒もなんら構えることなく、リラックスして(言葉の壁はあるものの)異文化に接することができるようになるのではないか。否が応でもこれが21世紀の英語教育の一つの姿になっていくように思える。
9 相手校との今後の交流について、どうお考えでしょうか。
来年の夏にも12名の生徒が相手校で語学研修を行う。これからも継続的にこのような交流会を行っていきたいし、行わなくてはいけないと考えている。
以上
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[TIJ まとめ]
今回の会議は花園の先生、生徒たちの準備・工夫、そして相手と話そうとする積極的な態度により成功となった。司会も生徒がテンポ良く、元気に果たしており、たくさんの見学者からも何度も笑いが起こる、とても楽しい会議であった。
内容にも工夫がなされており、クイズの答えや選択肢をスキットや絵で表わしたり、大阪弁や挨拶を教える時にも、相手と同じ動作・表現をする時間をとるなど、テレビ会議だからできる交流の仕方が盛り込まれていた。相手からの質問にも反応が良く、こちらからも自由な質問がたくさん行われていた。
テレビ会議事後アンケートでは、参加生徒17人全員がまたテレクラス会議に参加したいと答えている。そしてほぼ全員がこの会議を語学上達と国際理解に有意義と考えており、楽しかったと感想を述べている。また、生徒たちの多くは英語力を高めたい、相手の国の言語を学びたい、相手の国をもっと知りたい、友達になりたい、世界の出来事に注意を払っていきたいと答えており、今回の交流が国際理解や語学学習の意欲を高める貴重な経験となったようだ。
問題点としては、音声面であるが、相手の声が非常に聞き取りにくく、質疑応答ではAETの先生の助けが必要となった。この点でさらに改善が求められる。
相手校の先生からも良い評価を頂いており、また交流したいとの連絡もはいっているので、是非ともこの共同学習・交流が続いていくようにと願う。
(文責 TIJ赤木)