Teleclass Conference #17

Teleclass Trip to New Zealand"

ISDN KDD Airlines Flight #001


第3回 APEC地区

テレクラス高校生会議

ニュージーランド編

Teleclass Osaka Newsletter#6( 大阪府テレクラス研究会事務局 大阪府立住吉高等学校 谷口 朗先生 発行より抜粋)

日時 : 1996年 6月 8日(土曜日)午後1:00〜午後2:30

場所: アジア太平洋トレードセンター

テーマ: 基本テーマ:育てよう太平洋の交流・友情の波

サブテーマ: Teleclass Trip to New Zealand 

       ISDN KDD Airlines Flight #001

主催 : テレクラス・インターナショナル・ジャパン

大阪府高等学校テレクラス研究会

国際電信電話株式会社

後援 : 大阪府教育委員会

形態 : 国際ISDNサービスを利用したテレビ会議

参加校: 大阪府立千里高等学校・大阪府立長野高等学校

Marsden Collegiate School(Wellington, New Zealand )

指導教員: 豊永 弘之(府立長野高校)・松宮 新吾(府立千里高校)

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[PROGRAM]

13:00

交信開始 New Zealand, Wellington国際空港に到着したという 設定で会議を始める

Wellington側の代表による歓迎の挨拶

日本側から代表の挨拶と参加生徒の自己紹介

13:10 長野高校の生徒による大阪の紹介

たこやき、お好み焼き、大阪城などの写真を提示

千里高校の生徒による日本文化紹介

若者に人気のある音楽をテープで披露

13:30 Marsden Collegiate側の参加生徒の自己紹介

1 の学校生活の紹介」

長野高校・千里高校ともに学校紹介のビデオを流しながら、 学校行事や高校生活に関する思いなどを発表

14:00 Marsden Collegiate側から「Marsden Collegiateの紹介」

学校紹介のパンフレットやWellingtonの写真などを提示

日本での質問も織り込まれる。

14:00 - 14:25主に日本語を使っての自由な質疑応答

「男女交際」「スポーツ」「アルバイト」「余暇の過ごし方」等、 身体的な違いを越えた高校生に共通の話題で、大いに盛り上がる。日本側が歌謡曲を歌えば 、NZ側は、先住民から受け継がれた歌や踊りを披露してくれたりした。

14:25日本側からの提案、 We Are the Worldを合唱

日本側から終了の挨拶があり、双方名残を惜しみつつ会議を終える。

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[指導教員の総括 ]

今回のISDNテレビ会議を運営するに当たっての方針は、出来るだけ教師が表に出ず、生徒同士の自主的な会話を中心とする」というものでした。

そのために、各コーナーごとに、日本人生徒のModeratorを割り当てました。英語力や経験の不足もあり、この「生徒が自主的に会議を運営する」というところが徹底せず、係りの教師が顔を出したり、指示を出したりする場面がありました。

しかし、相手のニューシーランドの生徒達が、彼らにとっての外国語である日本語を積極的に使って、コミュニケーションを行おうとする姿勢に刺激されて、全体としては、自由にのびのびと交流が行えました。

反省点としては、準備段階で

1.New Zealand側の反応や発言予定の内容を充分に把握できていなかったこと

2.日本側の生徒の動きや発表内容に対する指導が不十分であったこと

が挙げられますし、当日に関しては、 せっかくの自由な意見交換のコーナーでは、ほとんどの対話が日本語でしか行われなかった点などが改善の余地があるでしょう。但し、千里高校の生徒も長野高校の生徒も、準備期間が極めて短かったことを考えあわせると、よく努力をしてくれましたし、終始和やかな雰囲気でプログラムを進めてくれ、成功裏に会議を終えてくれました。

(府立長野高校 豊永教諭)

[アンケート結果からの抜粋]

特に印象に残った場面・時

主に日本語を使ったフリートーク

質問の中で、パーティに関する習慣などの文化的な違いが出て面白かった

ボーイフレンドなどについて話し合っているときの生徒達の生き生きと

した表情

ニュージーランドの高校生と色々な話が出来てよかった。ダンスなど、

映像ならではのことが出来たから。

型通りの自己紹介の後に、フリートークが出来たので、打ち解けられた。

ニュージーランドの生徒達が日本語を上手に話していたところ

一緒に歌を歌ったこと

踊りを披露してくれたところ

ニュージーランドの色々な写真を見せて貰えたところ

感 想

もっと真面目な会議かと思って、最初は心配していたが、ニュージーランドの高校生も考えていることは、日本の私たちと同じだなと思って、予想以上に盛り上がって楽しかった。機会があれば、また参加したい。

参加してよかった。ニュージーランドに行ってみたくなった。機会があれば、また積極的に参加したい。

いい機会だと思う。もっとこういう機会を増やして欲しい。

凄く面白かった。本当にすぐ近くで話しているみたいだった。

最後の方は日本語ばかりになったので、もっと英語で話したかった。全体を通しては、楽しかったし、良い経験になった。

日本とニュージーランドの距離を全く感じさせないほど、身近に感じられた。日本語で話せたので、気楽だった。

プログラム通りには進まなかったが、日本語を使えてよく理解が出来た。もっと時間を長くしてほしい。

前もって考えておいた内容は出せなかったが、フリートークの方がずっと楽しいと思った。

もう少し少人数でしたいと思いました。

今日は、見学しただけでしたが、とても楽しかった。

何か、自分の世界が広がったような感じがしました。

最後にお別れを言ったときに、もっと話していたいなと思いました。

世界がだんだんと小さくなっているということをしみじみと感じました。

どんな学校でもこの様な機会を持って、英語(外国語)に対する関心と必要性を感じてほしい。

国際交流と相互理解を深められる、テレクラスのような行事がもっと増えれば、世界平和に貢献できるでしょう。

日本の生徒も、もじもじせずに元気に外国の人と話せるようになると良いなあ、と思いました。

日本側は、ちょっと消極的。この日に向けて、結構準備していた筈なのに、残念。

全ての課程・教育現場でこの様なことが出来れば、素晴らしいでしょう。

滅多にない情報交換のチャンスなので、同じ発言するなら、もっとゆっくりとクリアーに、声も大きく、スピーチするように指導する必要がある。

コミュニケーションに関しては、完全に後れをとっているように思われる。もっと生徒に勉強させたいと思います。

これからの時代、この子達を世界に送り出していくのに、我々教師は、もっと考え方を変えて教育に取り組む必要があると痛感した。

[W]企画のいきさつ

通常ISDNテレビ会議を開催するにあたって、日本側の学校事情に加えて、相手側の学校行事、休暇、テスト期間、時差、地元テレビ会議室の有無、テレビ会議室予約状況、使用条件など多くの要素が噛み合って初めて具体的な取り組みとなる。この度は、提案から当日まで2ヶ月弱であり、また当初、候補としていたシドニーからの最終的な不参加の表明があってから日がなく、特に大阪の参加校にとってはかなり強行な準備期間となった。以下は、4月半ばに開催打診があってから参加校が具体的に決まる迄のいきさつを、大まかにまとめたものである。

開催に至る経過

4月12日:

KDD大阪支社より近畿電気通信管理局・情報通信月間推進協議会主催の「情報通信展 '96」に協賛したテレクラスイベント開催の打診

4月15日:

会場が大阪南港「アジアトレードセンター」なので、大阪府高等学校テレクラス研究会参加校を日本側、昨年11月APEC関連事業のテレクラス高校生会議参加校の一つであるシドニーを相手側という青写真でKDDへ同意

4月18日:

APEC時のコーデイネイター(シドニー), Ms Gard, NSW Department of School Edudationへ参加要請

4月24日:

再度要請

4月28日:

6月8、9、10日は、Queen's Birth Dayの特別週末のため参加不可能の返事。急遽、別のシドニー教育委員会知人へ参加要請

4月30日:

残念ながらこの度は不可能の返事

NZの友人,スウ先生に電話で可能性を打診

5月2日:

KDDへNZにおけるテレビ会議室情報依頼。再度、スウ先生と電話

メールで詳しくISDNテレビ会議の説明と参加要請

5月4日:

スウよりスポーツデイではあるが、参加の可能性もある。決定迄1ー2日猶予をとの返事

5月6日:

再度メールで問い合わせ

5月8日:

遂にスウより参加の返事、大阪ーNZで決定

テレクラス大阪へ企画概要連絡とその対応を依頼

5月9日:

テレクラス大阪より大阪府高等学校テレクラス研究会への案内メール

5月15日:

府立住吉高校により研究会参加校会議開催府立千里高校並びに長野高校が上記イベントの主たる担当校に決定

< 高木洋子Teleclass International Japan >

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